「レール・コリドー」と呼ばれる全長24kmの遊歩道が、シンガポールを縦断しているのをご存知でしょうか?この遊歩道は、かつてマレー鉄道の線路が敷かれていた場所で、現在も南端のタンジョン・パガー駅跡は再開発中ですが、その先のスプーナー・ロードから北端のクランジ・ノードまで歩くことができます。
見どころのひとつは、1932年に建てられたブキテマ駅舎です。当時の姿を美しく再現した建物には、ヘリテージ・ギャラリーも併設されています。近隣にある旧鉄道職員宿舎は、現在「1932 STORY」というカフェとして再生され、往時の雰囲気を楽しむことができます。
また、レール・コリドーはブキテマ自然保護区や複数の公園に隣接しており、緑地や森林生息地をつなぐ重要な生態回廊としての役割も担っています。再開発後にはおよそ3万7千本の樹木が植えられ、散策中には鳥や小動物に出会えることもある、自然豊かな散歩道となりました。